2018年制作の「オー・マイ・ゴースト」。失敗続きの内気な料理人が浮遊霊に憑依されて別人のように活躍するラブコメディらしい。Netflix + Google Chrome with Language Reactor で視聴。

んで感想ですがね…。ジウちゃん、かわいそう!!!これに尽きるね!
レストランでシェフ見習いみたいな仕事をしてるんだけど、鍋の番をすりゃ居眠りして焦がすし、居丈高な勘違いグルメブロガーには持ち前の気の弱さからヘコヘコ謝っちゃうし、その態度は迷惑だといってオーナーシェフからは厳しく叱られるし。
ジウちゃんは、霊媒師をしているおばあちゃんの影響で生まれつき幽霊が見えちゃう体質だそうで、そのせいで小さい頃から病弱に育ち、いまでも幽霊よけのお香を焚かないと夜もろくに寝られないみたい。だから昼間も眠たくて居眠りしちゃったりするんだけど、周りはそんなこと知らないからキツくあたっちゃうよね。
勘違いブロガーとのいざこざのあと、この仕事に向いているかどうか家に帰ってよく考えろとオーナーシェフから言われて帰らされるジウちゃん。しかも家でお香を炊いていると大家さんが怒鳴り込んできて、何度言えばわかるんだロウソクで火事になるしクッサイから出ていけ!と住処まで失うことになった始末。
しょんぼりしながら辞表というか辞めますという手紙を書いて、深夜にお店に置きに行くジウちゃん。手紙の中で ลาก่อน が使われている。ただのさようならではなく永遠のさようならを表す ลาก่อน はこういう使い方をするのね。その少し前のシーンで先に帰る先輩たちに挨拶するときには สวัสดีค่ะ を使っているので、日本語で書くと「さようなら」だけどやっぱりこうやって使い分けるんだなと学習。
しかし สวัสดี は本当に万能だね。おはようございます・こんにちは・おやすみなさいに加えてさようならにも使えるとは聞いていたけど、こうやってリアルに使われている様子を見るとなんか新鮮。やはり現地のドラマを観るってのは語学学習では避けて通れない道だよね。
んで処女のまま死んだのが心残りで成仏できずこの世をさまよっている幽霊、カオプーンってのがチョロチョロしててさ。なんかあと3ヶ月のうちに致さないと悪霊になっちゃうから焦ってて、生者の女性に取り付いてはお金持ちでイケメンな男を誘惑するんだけど、幽霊が持つ冷気で相手の男を凍らせてしまうから致すどころの話ではなくなっている模様。
幽霊ぜったい成仏させるマンの婆さん霊媒師(この人はジウのおばあちゃんというわけではないらしい)から逃げ回っているうちに、職も家も失ってしょんぼりしているジウちゃんにカオプーンがばったり遭遇。しかもなんか乗り移るのに都合が良さそうなオーラを出してる。
こりゃ幸いとばかりにトゥルンと憑依してみたらジウちゃんが勤めていたレストランに連れていかれるも、カオプーンには何が何やら分からず詰め寄ってきたオーナーシェフにイラッと来たので大外刈りをかけて転ばせてしまう…といったところでおしまい。
いやーしかしこのジウちゃん役の女優さん、最初の気弱な演技とカオプーンが乗り移ったあとの強気な演技のギャップがすごいな。こりゃハマりそう。

というわけで、リンクを貼っておきますので皆さんも是非。
Chrome 拡張機能の Language Reactor もお忘れなく。これはすべての語学学習者が入れるべき拡張機能です!
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